2012年12月6日木曜日

KERN-PAILLARD YVAR 16mmF2.8 AR (C)


 16mmシネカメラ用レンズの【KERN-PAILLARD YVAR 16mmF2.8 AR】(Cマウント)です。
 黒ペイントの鏡胴にシルバーリングがアクセントとなっている個性的な外観デザインのレンズですが、このレンズのもう一つの特徴として挙げられるのが被写界深度を示す指標です。絞りリングを開放側から順に絞っていくと、距離指標の上部に空けられた左右6ヶ(計12ヶ)の小さい丸穴にオレンジ色のマーカーが順次現れてくるという仕掛けになっています。距離指標の左右に絞り値毎の深度範囲が刻まれていたりするのが一般的ですが、このビジフォーカスと呼ばれる機構はつい絞りリングを回したくなってしまう・・・ちょっと変わった楽しいギミックですね。
 16mmシネ用という事でレンズ口径も小さく、写りに関してはどうなの?という第一印象でしたが、これが意外と・・・


マイクロフォーサーズLUMIX GX1の縦横比(1:1)で撮影したノートリミング画像です。フード等付けていませんが、四隅はしっかりとケラレてしまっています。中心部の画質をピクセル等倍で見てみると・・・


 とてもシャープな写りだと思います。これだけ写ればマイクロフォーサーズでもトリミング前提での撮影が十分出来そうですし、わざとケラレを生かした作品作りに使用するといった方向もありですね。
 ケルンといえばSWITARが人気のようですが、このYVARも十分実力を備えた一本だと思います。スイスの伝統が産んだ名レンズ・・・【KERN-PAILLARD YVAR 16mmF2.8 AR】です。

 コンパクトでかわいいサイズのイバーは小さめボディのカメラによく似合うのですが、PnasonicのLUMIX GX1に装着したらこんな感じになります。


 黒白カラーのレンズは黒ボディのカメラととても相性がいいですね。色、大きさ、重量、操作性・・・なかなかよいコンビだと思います。作例もモノクロのものを2点ほど・・・


 モノクロにすると四隅のケラレも一つの効果として生かせるかも知れませんね。中心部のシャープさと背景のボケ具合が面白いのが特徴です。更にこのレンズは近接側に結構寄れるのも特徴で、目一杯の30cm弱まで寄ってこの画角を生かした画作りも楽しめそうです。


 試し撮りは我が家のワンコをモデルにすることが多いのですが、カメラがあまり好きではないので・・・。おやつで釣りながら飽きないようにササッと撮影を済ませなければなりません。

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