2015年1月10日土曜日

GN Auto NIKKOR 45mm F2.8


 【GN Auto NIKKOR 45mmF2.8】・・・ミラーレス一眼に付けるとアダプターの厚みでせっかくのパンケーキらしさは薄れてしまうのですが、オールドレンズの雰囲気を強く漂わせている個性的なレンズですのでデジタルでも使ってみたい1本です。
 とろこで焦点距離45mmで開放F2.8というスペック・・・どこかで似たようなレンズがあった気がすると思っていたら、以前に紹介したチヨコーのスーパーロッコール(梅鉢)と同じでした。一眼レフ用とレンジファインダー用でジャンルは異なりますが、標準50mmよりもやや広い画角を持つこの45mmレンズは、実際に使ってみると数字以上にワイド感が感じられ、比較的近景を狙うスナップ写真などに使いやすい焦点距離という印象があります。
 

 極薄でコンパクトなサイズですのでボディに装着してもレンズ部の出っ張りを気にすること無く振り回せる点が大きな特徴です。1969年頃に発売されたこのレンズですが、2001年にはCPU内蔵の現代版パンケーキ45mmとも言える【AI Nikkor 45mm F2.8P】が発売されています。
 
 
 パンケーキレンズの宿命でリングが細いためどうしても操作性は劣りますが、先端が絞られた格好の良い専用フードが付属していて、黒ボディのFM2と合わせて使用していました。写りもシャープでブラックボディとシルバーレンズの組み合わせが自分自身では随分と気に入っていたのを思い出します。今考えるとフィルムカメラ用として新品で購入した最後のレンズとなったのがこの【AI Nikkor 45mm F2.8P】でした。話をGN NIKKORに戻しましょう・・・。
 
 
 絞りリングにガイドナンバーが刻まれています。ピントリング側に設けられた爪をガイドナンバーに合わせてスライドさせる事でピントリングと絞りリングが連動する構造になっています。これによりストロボ撮影時の撮影距離に対応して自動的に絞り操作が行われるという機能です。
 

 例えばガイドナンバー13で設定するとピントリングの可動範囲は0.8m~4.6mに限定され、絞りはF16~F2.8の適切な値がセットされます。光量の届かない距離にはピントが合わせられなくなるので、光量不足露出アンダーの失敗が軽減されるという訳です。調光機能が無い時代のストロボ撮影には画期的な機能だったのかもしれません。
 写りに関してはオールドニッコールらしい描写と言えそうです。
 
 
 
 
 

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